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2019/11/28
税込経理と税抜経理
こんにちは。
税理士の表です。
消費税の経理処理には税込経理と税抜き経理の2通りがあるのはご存知でしょうか?
税込経理の場合は消費税込みの金額で売上と経費を計上する方法、税抜経理は消費税を除いた金額で売上と経費を計上して方法なのですが、
会計的には、税込経理は消費税の納税額が期末まで帳簿から読み取れないため、月次決算の表示方法としては税抜経理の方が優れていると言われます。ただし、会計ソフトで行う場合は問題ありませんが、紙で帳簿を作成する場合には、税抜き経理は仮払消費税と仮受消費税をほとんどすべての取引について記帳する必要があるので事務負担がかなり厳しいものになるでしょう。
税務的にみると、税抜経理の場合には固定資産や交際費を税抜金額で記帳することができるため、たとえば、税込32万円の備品を購入した場合、税抜経理なら消費税別で30万円未満となるため、青色申告の中小企業者の方であれば一括経費にできますが、税込経理ですと、固定資産として計上しなければなりません。また、中小法人の交際費の限度額についても税抜経理であれば消費税分圧縮することが可能です。
また、建物や車両等をのぞく固定資産について課される償却資産税は税抜経理なら税抜金額に対して課税されるため、たとえば、消費税10%で税込1100万円の固定資産であれば、初年度は消費税相当の100万円の1.4%で1万4千円相当を節税することが可能です。
ただし、税抜経理は消費税の免税事業者の方は選択できませんのでご注意ください。